若者からの圧倒的共感を得た、CUP NOODLEの名作CM「SURVIVE」

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CUP NOODLEが2013年に展開した名作CMです。個人的には、ここ数年だと一番好きなCUP NOODLEのCMかも。セリフの掛け合いが絶妙。

CUP NOODLE「SURVIVE」 / 日清食品 (2013)

2013年にCUP NOODLEが展開した“SURVIVE!”シリーズ。「ハラが減っては、闘えない。」をキャッチコピーに、現実で直面する課題を乗り越える若者たちの姿を、ハリウッド映画顔負けのスケールで描いています。

困難ばかりで大変な社会だけど、それを乗り越えていこう!というメッセージが込められたCM。「社内公用語の英語化」「就職氷河期」「草食男子」「リア充」など、現代の若者たちが直面する課題を上手く抽出していて、そこが共感を呼ぶひとつのポイントだったのかなと思います。

そして、もう一つの共感ポイントが台詞の開発。「あいつらインターン組だ」「忙しくて40時間寝てませーん」など、同世代なら思わず分かるわ〜と納得してしまう台詞が散りばめられています。おじさんたちが会議室に篭って、若者言葉についてすごい考えたんだろうなあ(笑)でも、素晴らしく共感できるCMに仕上がっていると感じました。

制作した電通CD東畑さんのインタビューの中に

日清食品ホールディングス/カップヌードル「SURVIVE!『リア獣との闘い』」篇 テレビCM

「おじさんには、わからないCMにしてほしい。」クライアントからのディレクションの激しさが、そのままCMになりました。理解されるだろうか、とやや不安でしたが、思いのほか反響も大きく、SNSにみなさん思うところがあるんだなぁと、ホッとしました。自分も「いいね!」の押しすぎに気をつけようと思います。

出典:https://mag.sendenkaigi.com/brain/201312/up-to-works/001027.php

 

とコメントがありましたが、クライアントサイドのこうしたオリエンからも、そのこだわりが感じられます。

CMの構造についてデコンしておくと、「ターゲットが直面する現実での課題を、フィクションの世界で描くことでエンターテイメントに昇華する」ということなのかなと思います。現実で抱える課題を、そのままCMの中でも“現実世界”で描くと、リアリティを持った重たいコミュニケーションになる気がします。現実で抱える課題は、こうしたフィクションの世界で笑い飛ばすくらいが丁度いい、と思いました。

以上、CUP NOODLEのCMをご紹介しました。

 

※記事内の画像はYoutubeよりスクリーンキャプチャ